2005-02-05

_仏の「週35時間労働」見直しへ 国民の多くは反対

私のように現実には時間枠で働いているわけじゃない人間には関係のないことですが、 まあ大抵の人は反対で当然でしょうねえ。

現在の保守政権は頭悪いから、本当にどうしたらいいのか分かってないのか、 何なのか。 失業率が悪化したのはあんたらが保守的にも程があった結果でしょ、 と突っ込みたくなるわけですが、 労働時間のせいにするのは筋違いと言うもの。

一番の問題はパートタイム労働者を雇えないって事です。 フランスでは日本みたいに社会保障を安くあげるなんてことはできないから、 パートタイムで雇っても、 正規の社員と同じ税制で支払わないといけません。 だから、日本のようにパートタイム(アルバイト)で労働力を賄うのが難しいわけです。

もちろん、パートタイムは見かけの失業率を減らすだけだという批判は知ってます。 しかし、現実にフランスの姿を見れば、それもそう悪いことではないと思うのです。 日本なら安上がりだという理由でアルバイトに雇ってもらえる人が、 フランスでは職に全くありつけない。 だから、貧乏人は永遠に貧乏で、貧富の差が非常に激しい。 特に、若い人が収入を得る手段があまりに限られているため、 若者が消費できない。 一番時間があって、いろんなことに興味がある学生たちが、 金がないばかりに消費を伴わない遊びばかりやる。 これじゃ、悪循環ってもんです。

日本式のパートタイムは正規の労働者より単位時間あたりのコストが圧倒的に安いため、 基本的に誰でもやれるような仕事であれば、 パートタイムにやらせる方が効率が良くなります。 しかも、その分普通の社員は彼らしかできないことにもっと時間を使えるわけです。 経済効率を良くしたいなら、こういう部分は日本を見習うべきだと考えます。

余談: フランスには信じ難く安上がりな「研修生」という必殺技がありますが、あれは企業には嬉しくても、経済効果はまず期待できないわけで...

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