2006-02-04

_ 死滅しつつある古い技術達

grub-develでuuencodeされたファイルを送ってきた人がいて、 ちょっと驚くとともに懐かしさを覚えたので、 少し考えてみました。 Unix等でかつては結構使われて、それなりに普及していたのに、 新しい技術に凌駕され、ほぼ姿を消しつつある技術って、 よく考えたら案外たくさんあるんだなあ、と。

uuencode
考えるきっかけになったやつですが、バイナリを送るのによく使われましたよねえ。機械可読な方法でメタ情報を添付できないので、MIMEの普及によって消え去ったものだとばかり思ってました。
talk
IRCとかIMのおかげで全く価値を失ってしまいましたよね。昔担当教官が途中でイギリスに行ってしまったので、talkで議論していたのを思い出します。向こうの端末が日本語不可だったので、英語で話していた気がします。そういや、似たようなものでchatっていうのもありましたっけ?
NetNews
今でもあるんだと思うんですけど、濃い話はメーリングリストへ、軽い話はウェブ(掲示板、Wiki、Blog)へ流れてしまいましたね。分散システムとして興味深いのですが、フィードする相手を手作業で見付けなきゃいけないし、不便な点も多かったですよね。
Athena/Motif
当時の使用頻度もそれほどでも無かったような気もしますが、GTK+とかQTのおかげで、完全に姿を消してしまいました。Athenaベースで使い勝手の良いアプリケーションってさっぱり見たことなかったですね。xfigとかxpaintとか、ああいうののせいでUnixのユーザ・インターフェースは御粗末だという印象が植え付けられていったような...
FTP
まだまだ現役なんで、ここに入れると良くないかもしれないですけど。何でもHTTPな時代のせいで、確実に存在価値を失いつつあると思います。HTTP/1.1でコネクションをキープできるようになったし、FTPの方が優位な点って、あんまり思い浮かばないんですよね。二本もコネクションを開いてくれるし。実は私はなぜFTPに二本必要なのか、技術的必然性が分かってません。
compress
特許のせいでgzipが開発されたりした訳ですけど、最近もう見かけないですねえ。
twm
XFree86の標準ウィンドウ・マネージャだったりして、割と利用されてましたね。今でも使っている人いるんでしょうけど。

まだまだいっぱいありそうですが、 懐古主義に浸っていても仕方がないので、 このぐらいで。

本日のツッコミ(全2件) [ツッコミを入れる]
_ kitaj (2006-02-04 22:22)

プロトコルとしてのftpは,2拠点間のデータ転送を第3者がコントロールできるよう作られているそうです.なので,データ転送とそれをコントロールするためのコネクションが分けられているようです.イマドキそんな使い方する人はいないと思いますが…

単にserverとclientの間の話であれば,2本もコネクションを張るのは無駄ですよね.

_ おくじ (2006-02-04 22:50)

なるほど。大変参考になりました。ありがとうございました。

[]