今月は企業秘密に関わる事柄がたくさんあったので、 （頭の中から）ほとぼりが冷めるまで、 ひたすらだんまりを決め込んでました。 そろそろ何を言って良くて、何を言ってはいけないか、 整理が付いてきたので、またもう少し真面目に書き始めることにします。
ここ最近、あっちこっちで話していたことの一つに、 「博士号の意味」というテーマがありました。 大雑把に言って、 「博士号に意味はない」派と「博士号に意味がある」派に分かれるわけですが、 私自身のスタンスは「博士号の価値は疑わしいけれど、意味がないともいえない」というところでしょうか。
実のところ、こうやって意味があるかないかで分けたところで、 単に「何に対して」意味があるかという起点が異なるだけで、 本質的には同じ事を言っている人が多いということにも気付きました。 例えば、門外漢に一定の判断基準を与えるという程度の意味で、 博士号の意味を否定する人はあまりいません。 しかし、それ以上の意味を認めるのは専門家の間では難しいようです。
結局何でそういうことになるかと言うと、 博士号を与える基準がまちまちであることが大きな原因であるでしょう。 分野による違い、大学による違い、研究室による違い、 年度による違い等、基準が様変りしてしまいます。 つまり、博士号が学部の卒業と同じぐらい簡単に取れてしまったり、 逆に研究者として一流の能力があることを明確に証明しなければならなかったりで、 同じ「博士号」という名称でも厳しさが全く異なる、ということです。 これは外から見ても決して容易には分からないことなので、 甘い方の基準を考慮して、あまり重きを置き過ぎないことが必要ではないか、 と感じる訳です。
同じ議論がその他の学歴や資格等にも当てはまることが多いと思いますが、 「博士号」がないから「博士号」に値しないことを意味するわけではない、 というのもあるでしょう。 経済的な問題が原因で取らない人もいるでしょうし、 人生哲学や「やる気」の問題というのもあるでしょう。 「持ってない」という事実が「持っている」の完全否定ではない以上、 「持っている」ことに十分な意味付けをすることが難しくなるのです。
しかし「持っている」ことが「何か」を証明しているのもまた事実です。
「持っていない」ことが「何か」がないことを証明しているわけではないだけで、
付加価値を与えるぐらいには意味があるのではないか、ということです。
例えば、しばらく研究の道に人生を費して、何年か
奴隷的 従属的な身分に耐えるぐらいの気概はあると言えるでしょう。
資格を得るために、しばらく我慢するぐらいの精神力はあるということを。
意地悪な人なら、私のこういう見解を、 私自身が博士号を有していないことが原因だと考えるかもしれません。 これを完全に否定する気はないのですが （だって、欲しいか欲しくないかと言われれば、どっちかというと欲しい）、 一応面接官としてある程度の経験を積んだ者の考え方と捉えてほしいですね。 私自身は世間でそれなりに名の知られた大学を卒業しているので、 学歴は決してまずくはない一方で、 それを大して意味のあることだと感じない、 というのもあります。 私がここから意味を見出せるのはせいぜい 「入学が難しい（と思われる）場所に挑戦するぐらいの剛胆さが備わっていた」 「入学による選抜で一定の知能水準が保証されている環境でしばらく過ごしたことがある」 ぐらいですね。 いくら環境があっても、それを有効利用していなければ意味がないし、 入学試験なんて所詮は ちんちろりん か、せいぜい すごろく 程度のものだと思っていますし。
そう言えば、博士号を今から取る気はないかというお話も頂いたのですが、 今のところ必要性に駆られていないし、 そのための時間を捻出するのが難しいので、 その気はありません。 いずれ機会を作れそうなら、やってみようかなと思わんでもないんですが、 取るとしたら今更「Science」でやるよりも「Engineering」かなあとか考えてます。 自分は「Engineering」の正規教育を受けたことが一度もないので、 学歴的には嬉しくないという、しょーもないことが理由なのですが。
微妙に予定より遅れましたけど、 遂に正式リリース。 このバージョンで何が嬉しいって、 try... except... finally... が統合されたことに尽きるでしょう。 今までは随分見苦しいことになってましたからね。
しかしconditional expressionはPythonらしくないという気が。
最近「書き方が一通り」のルールが着実に破られていっているように感じます。
ワンライナーで嬉しい？
でもTALだとtestとかが使えるから、
別に要らないしなあ。