2006-12-06

_ Q&A with C++ inventor Bjarne Stroustrup

昔の 似非インタービュー記事 ほど面白くないけど、 言っていることは筋が通っているよねえ。 いや、当り前か。

どっちかと言うと、 /.のあいかわらずな議論 の方が面白かったりする。 その中で Boost.MPL なんて何の役にも立たないだろ、みたいなコメントがあったけれど、 それは視野が狭すぎるんじゃないかねえ。 そりゃ、その人には役に立たないんだろうけどさ、 きっと汎用的なテンプレート・ライブラリとか作らないんだろうし。 でもMPLだって、Boost自体には役に立っていて、 Boostには直接役に立つものがいっぱいあることは否定できないんじゃないかな。 だから間接的に役に立っていると言える。 C++をまともに使う人には、って意味だけど。

自分にとってどうか、とか、ある場面でどうか、みたいなを無意味に一般化する意見って、イケてない。 同じC++関係から引用すれば、 C++ FAQ Lite 6.16

One size does not fit all. Stop. Right now, take out a fine-point marker and write on the inside of your glasses: Software Development Is Decision Making. "Think" is not a four-letter word. There are very few if any "never..." and "always..." rules in software — rules that you can apply without thinking — rules that always work in all situations in all markets — one-size-fits-all rules.

つまり、ソフトウェアで「絶対…である」「全く…ない」みたいなのは滅多にないんだから、 そういうことを言っている人がいたら疑った方がいいってこと。 まあ、この点については私自身、反省しなきゃいけないことがたくさんあるんだけれど。

しかし、「Software Development Is Decision Making」っていい言葉だなあ。 そんな言葉を知ったところで、何か楽しいことが訪れるとも思えないんだけど、 これも「絶対」とは言い切れないんだろうし。

個人的には、好きか嫌いかで分けると、C++はどっちかと言うと、嫌いな部類に入る。 しかし、C++が効果的な場面があるのは事実だし、 言語ってのはどれも一長一短があるものだろう。 適宜使い分ければよいのだし、 テンプレートやMPLについても同じことが当て嵌まるのではないだろうか。

[]

トップ «前の日記(2006-11-30) 最新 次の日記(2007-01-01)»