2007-03-18

_ 鶏と卵

風の噂によれば、日本人男性の大部分は胸フェチで、フランス人男性の大部分は脚フェチなんだそうです。 経験的に、日本人女性は上半身を隠し、下半身を露出する傾向があり、フランス人女性は下半身を隠し、上半身を露出する傾向があります。 例えば、日本人女性は割合スカートや短いパンツを履く人が多いけれど、フランス人女性はほとんど長いパンツです。

それでですね、これって一体どっちが先なんでしょうね。 男が関心を持つから、隠すようになったのか? 女が隠すから、男が関心を持つようになったのか? チラリズム学の教えによると、隠れている方が気になるそうですから、 隠されていることと興味の対象になっていることは無縁ではないような気がするのですが。 こういう歴史は文化論の研究対象になったりするんでしょうか。

_ 顧客はなぜ金を払う気になるのか

zundaさんとこより:

ソフトウェア会社の知人と話をしていて、「オープンソースソフトウェア」の話題になった時に、彼が、「これからはもうソフトからは金が取れないのかなあ…」と不安がっていました。

ライセンスから金を取れない時代になってきていることは、もはや間違いのない事実でして、 嫌でも受け入れざるを得ないことである、と私は考えています。 不安というものは事実に対処できないときに発生する感情ですから、 いったん受け入れて方策を前向きに考え始めれば、払拭されるでしょう。

しかしながら、ライセンスという形式でお金が払ってもらえなくなっても、ソフトウェアで儲けることができない、という道理にはなりません。 それがなぜなのかは、顧客の立場で、なぜお金を払う気になるのか、その要因を考慮すれば分かります。

もしもライセンスでそう決められているから払うのだ、としか考えられないなら、顧客の立場を理解していません。 それはベンダー側の論理であって、顧客の論理ではないのです。

こういうときに考慮すべき事柄の一つは、 顧客は払いたいかもしれないということです。 非常にナイーブな経済学では、みんな金を払いたくないと仮定したりしていますが、それは真実ではありません。 みんな、払いたくないものに払いたくなく、払いたいものに払いたいのです。

コンサルタントの秘密—技術アドバイスの人間学

価格設定に関するこの種の話はワインバーグが「コンサルタントの秘密」で論じていて、例えば、化粧品メーカが1ドルで売り出したら不振で、在庫処分のために5ドルに値上げしたら簡単に在庫が片付いた例などがあげられています。 ソフトウェアの価格設定も、コンサルタントの価格設定と同様、根拠の今一つピンと来ない問題なので、深く理解したいという人は一度この本を読んでみたらいいと思います。

これ以上論じることは、頼まれてもない無料コンサルティングになってしまうので、同書に示されている法則にしたがい、この辺でやめておきます。

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