2007-06-16

_ 傘の差し方を科学する

大体において、科学であると自分で名乗りたがる奴は、 97%ぐらいは科学ではない。エセ科学である。 さらに残りのうち、70%ぐらいは方法論に問題あるため科学的厳密性に欠け、 25%ぐらいは洞察不足で、2%ぐらいは結論に飛躍がある。 さらに残りのうち...

というヨタ話を発表しようかと考えていたけれど、 あまりにバカバカしいので、ここに書いてしまう。

今日雨が降っていた。 それであんまり降っているので傘を差さざるを得なかったのだけど、 傘の差し方って難しい。 そもそも正しい差し方って何なんだ?

観点その一。 機能的観点から考える。 雨傘の主要機能とは、雨を遮り、体や衣服、塗れてほしくない荷物に水分を付着させないための保護機能の提供である。 もう一つは、柔軟性の高さであり、合羽のように身に着ける必要性がないため、 装着・非装着の切り替えが早く、可用性が高い。 ただし防御能力では合羽には敵わない。

この場合、最大限度必要箇所をカバーすると同時に、不必要な部分をカバーしなくて済むのが最も理に適っていると考えられる。 関係のないところまでカバーするのは、エネルギー収支の観点から望ましくないであろう。 この結果、必要なカバー度数をn、不必要なカバー度数をuとおくと、

f(x) = n(x) - u(x)

を最大化するようなx(xは傘と人間と雨の相対位置を表現するパラメータ)を求めればよい(「数式で書くともっともらしく聞こえる」の法則)。

観点その二。 いや、傘とは装身具の一つである以上、それはファッションである。 しかるに、雨を防ぐこと自体は重要ではなく、見てくれが重要なのだ。 だから、傘と衣服のコーディネート、それにフィットする髪型、体のバランスに合わせた絶妙な角度、そう、傘の芸術を目指さなければならぬのだ。 (「芸術ととりあえず言っておくともっともらしく聞こえる」の法則)。

観点その三。 一般常識、伝統、習慣、みんながやっている、だからその通りにせよ。 要するに、みんながやっているのと大体同じに見えるように振る舞っておけ。 目立つと、出る傘は叩かれるからな。 考えるな、ただ従え。 (「長い物には巻かれろ」の法則)。

まあ、とにかく、私は昔からうまく傘が差せない人間だった。 多分だけど、一般的には図の上の方法が「正しい」と考えられているのではないか。

傘の差し方

しかし、この方法でうまく行った例がない。 やっと今日は完璧!と思ったら、背中がびしょ濡れとか。

実はこの問題は中学生ぐらいの頃に解決した。 そういう「正しい」方法は諦めて、 大体機能的にうまく行く方法を選んだのだ。 それは図の下の通りだ。

つまりだ、問題は傘の自由度が高い状態に保たれていることだと考えた。 私はふらふらふらふらしているので、素晴らしい位置と角度を保持している状態よりも、 明後日な方向を向いている状態の方が多くなるのである。 だから、いつも最適な方向に向けるとか考えないで、 頭を傘の中心部分に押し当て、その一点で固定してしまうのだ。 こうすれば、ふらふらしても傘はほぼ同じ位置に固定されるのだ。 しかも、傘の中心部が頭の頂点から極めて近くに位置していることが保証される、 つまり、体の中心位置と傘の中心位置がほぼ一致するのだから、 カバーしている範囲が常に広いということになる。 横降りするまではなー。

こいつの問題は、見た目がダサいのと、ときどき髪の毛が金具に引っかかって痛いのと、 機能的にも最適解ではないらしいということだ。 ぐちょぐちょに濡れるよりはマシなので、最初の問題は無視している。 二番目の問題は痛い。本当に痛い。 三番目は、もうかなりどうでもいい。 大体人間のやっていることなんて適当なんだ、 本当に濡れるのが嫌なら合羽を着ればいい。 傘を選んでいる段階で、すでに最適解ではなくなっているんだから、 この程度の譲歩はどうってことないんだ。

しかし、他の人はどうやっているんだろう。 周りを見ていて、自分より特に高等な技術を用いているようには見えないのだが..?

本日のツッコミ(全4件) [ツッコミを入れる]
_ かずひこ (2007-06-17 05:13)

その一→どうせ濡れる、その二→超重要、その三→どうでもいい、というわけで、観点その二のみを重要視して、やや高めにまっすぐ差すことを心がけております。そうすると、すれ違う人と傘がぶつかりにくいというおまけつき。 <br>あ、女性と並んで歩く時は当然別の解に(ry

_ yoosee (2007-06-17 13:06)

一方ロシアは合羽を着た。

_ zunda (2007-06-17 22:58)

雨がやむまで待つ…だめですか。

_ 通りすがり (2007-06-28 02:09)

弱い雨のときは「多分正しい差し方」の様に、 <br>降りが強くなってきたら段々と高さを下げて <br>「准最適解」の様にしています。 <br>前方の視界を確保する為、ビニール傘を使っています。 <br>あわせて歩く早さを遅くしてなるべく上から <br>雨を受けるようにしています。 <br>但し帰宅途中であれば、濡れても問題が無いので <br>早足で帰宅します。

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