2008-07-15

_ 仕事と息抜き

いろいろやることが多くて、時間をとるのが難しいですが、 GRUBの開発方面に顔を出すと、すごくリラクゼーションになるということがよくわかりました。 たまには気分転換できるといいものです。 純粋に技術のことだけを考えられるのがいいのかも、とか感じてます。 今の立場になると、GRUBのボランティア活動からは足を洗わないと仕方がないのかなと覚悟していたのですが、 当分やめたくなりそうにもありません。

ちなみにですが、 最近やっていたことの一つは、新しいプレスリリースを書くことで、 中央銀行、オープンソースのERP5を8ヶ国に導入成功 〜プロプライエタリなERPシステムに失敗した後、Nexediのサービスへ移行〜 です。 今回は元が英語のものを翻訳したこともあって、 あんまり日本っぽくない体裁になってしまいました。 オリジナルから一週間近く遅れてしまったのが少し残念でしたが、 何とか形にはできたと思います。

ところで、最近ふと思っていることですけど、 ソフトウェアの自由を信奉する人たちはもっと「哲学臭さ」を抜いた方がいいんではないかなあ。 自戒をこめて。

世の中にはすごい人がいるのかもしれませんけれど、 大抵の人は、生まれながらに「自由こそ全て!」とか思って現れるわけではなくて、 何かもっと生々しいこととか、身近な出来事とか、そういう実際的な部分から「あー、やっぱり重要なんだなあ」とか噛み締めていくものじゃないでしょうか。 いきなり抽象的な話をされても、「確かに論理的にはそうなんだろうけどさ」と流されるのがオチではないのかな?とか。

例えば、あの RMS だって、出発点はすごく現実的じゃないですか。 いきなり「こういう世界は間違っている」とか言い出したわけではなくて、 プリンタドライバがいじれなくて苛々したとか、 ずっとコードがあるのが当たり前だったのに、急にそうではなくなって、仲間もばらばらになったとか、 すごく分かりやすいことから始まっているんですよね。 もっとそういう実際的なことを語った方がもう少し納得しやすい気がします。

ちなみに、私の場合は、フリーソフトウェアのおかげでプログラミングを勉強できて、しかもその使っているソフトウェアがいじれることのすごさ、便利さ、逆にコードのないものの究極的不便さ、なんかが始まりだった気がします。

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