2009-04-01

_ ThinkPad X40 + PhotoFast G-MONSTER SSD

もう長い間使い続けているThinkPad X40ですが、 少々延命措置を下すことにしました。 いろいろと問題があって、

  • 元から挿さっていたHDDは40GBで、いつも残りを気にしながら(掃除しながら)使うのが鬱陶しい上に、時間の無駄。容量にもっと余裕がほしい。
  • しかもこのタイプのHDDはすでに生産中止になっており、もっと大きいサイズのHDDに乗り換えることも難しい。
  • そしてとにかく遅い。だから作業効率が悪い。

それでSSDのことは前から気にはしてましたが、性能といい信頼性といい、出回りはじめたばかりのSSDに手を出すのはまだ早すぎると判断して、ずっと様子見を続けてきました。

しかし先日 PhotoFast G-MONSTER 1.8インチ SSD が発売され、MLCながらSLC並の性能を持ち、なおかつ、 変換アダプター無しでX40に挿せてしまう、なおかつ、 64GBで今より大きい、というモデルが出現したので、 ようやく乗り気になりました。

自分でファームウェアをアップデートするのは、DOSが必要で面倒くさかったので、最新にしてくれていると明記されていた SSD Laboratory で購入しました。 かなり速攻で届けてくれましたが、クロネコヤマトのおかげで実際に手にするのはちょっと時間がかかってしまいました...

それで、換装ですが、私はLUKSで暗号化したUSBディスクにバックアップを取っているので、LUKSの使える環境じゃないと、書き戻すことができません。 USBメモリを買ってきて、LUKSが使えて、USBメモリに簡単にインストールできそうなディストリビューションを探したところ、 grml がちょうどよさげだったので、これを使うことにしました。

後は、grmlを起動して、rsyncでUSBディスクに書き出して、 抜き差しして、再びrsyncでSSDに書き戻しました。 この際、フラグメンテーションがあるなら、それも解消しておきたかったので、パーティション生コピーはせず、ファイルシステム・レベルでコピー。 rsyncはversion 3になってから、ファイル・リストを生成せずにコピーできるようになったので、かなり快適でした。

この後は、chrootして、GRUBを手動再インストールして、MBRを設定して、いざリブート。でもroot filesystemがマウントできず、失敗。 何でかというと、最近のMandriva LinuxはUUIDでマウントするデバイスを探していて、ファイルシステムは作り直してしまったから、UUIDが変化してしまっていて、駄目になったというわけでした。 他にもUUIDを書いているところがあったら面倒だと思ったので、手っ取り早く、前のUUIDに替えてしまいました。

これでちゃんと起動するようになりました。 おおすげー速い!とか感動していたのも束の間、 時々フリーズすることが判明しました。

でもこれは巷で言われているプチフリーズではなくて、 ataドライバがtimeoutを起こしているから、のようで、 しかしそもそものtimeout以前に妙なことが起きているようでもあり、 どうもよくわからない問題でした。

試行錯誤を繰り返して、どうにか解決できました。 単にSMARTをoffにしてしまえば済むようです。 SMARTがonになっているとなぜ駄目なのかはわかりませんが、 どうせSSDでSMARTがあっても役に立たないだろと思ったので、 あまり気にしないことにします。 smartdが起動時に勝手にonにしてくれるので、 smartd.confを弄っても良かったのですが、 特に用はなさそうなので、smartdを立ち上げること自体をやめてしまうことにしました。

SSDは寿命の点では、MLCでもあることだし、若干不安ではありますが、 いずれにせよ、このマシンの寿命はもうそんなに長くはない気がするので、壊れたら潔く諦めるという方針です。 日頃のバックアップを怠らなければ、それほど困ることはないでしょう。

速度の点では、素晴らしいです。今まで遅すぎたと言えなくもないのですが、体感ではっきりわかる速度向上です。 価格も手頃になってきましたし、1.8インチの遅いHDDを持っている人はそろそろ試してみてもいいんじゃないかと思います。

[]

トップ «前の日記(2009-03-31) 最新